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の組織として動かしていくかを考えている最中です。
それと先程のヘルパーが週3回と言われましたが、1日24時間365日、来て欲しいというのが皆さんの希望だと思いますが、いろいろな制約があってそうはいきません。これはお分かりいただけると思います。それでは週3回が今のリミットでありましたら、その分をなんとか補完していける方法はないかということから、先程紹介した「すまいるサービスセンター」ができたわけです。
実際「すまいるサービスセンター」でヘルパーとして派遣されている世帯でも2割〜3割につきましてはすでに公的な制度のヘルパーが派遣されています。その方は程度によって週3回と申しましたが、それ以外に臨時的に週1回来てほしい、または週1回では多いので月に1〜2回来て欲しい、という要望があります。このような要望を「すまいるサービスセンター」にお願いに来られるというのが大変多くあります。公的なサービスを補完していく制度として「すまいるサービスセンター」が活動し、それ以外のボランティア団体につきましても公的制度を補完していく、補完する間はまだ公的制度が先行しているわけで、これが同等またはそれ以上にボランティアグループの組織体に頼って来られるという時代が来て欲しいと思い、頑張っていきたいと思います。
その中心的な役割として社会福祉協議会が、民生委員、地区福祉委員、老人会等いろいろな福祉団体が組織体として入っているので、その方々と力を合わせ、地域でボランティア活動をしていただきたいと思っています。それを実現したい、地域の人たちがお互いに助け合っていく社会を作りたいと思い、本年度事業としてすでに進行しているのが「小地域ネットワーク」事業です。
例えばある援護者に対してヘルパーが行き、保健所も行き、民生委員も行っておられるし老人会も「友愛訪問」されているということが現実にあります。だだそれがバラバラに関わっているだけで、横のつながりがありません。1人に関わって全体を把握しているような制度がありませんでした。その辺を社会福祉協議会でネットを組んで推進していこうと思っています。既存のボランティア、また新たに関わるボランティアも加わってネットを組んで行きたい、このような構想で「小地域ネットワーク」活動を平成8年度からの新規事業として取組み、頑張っていきたいと思います。
田中 ありがとうございました。次は青木さんにお願いします。
●ボランティアセンターの今後の取組
青木 私が言いたいことのポイントを簡単に説明したいと思います。まず私どものボランティアセンターが震災救援活動の中から学んだ教訓の1つには、誰でも何かが出来る、ということです。子どもから高齢者までボランティアに定年はないといっておりますが、目的がはっきりすればさまざまな方の協力や助け合いが行われます。そうした挑戦と創造の世界がボランティアの魅力ではないかなと思います。次に行政依存の話が先程から出ておりますけれども、守口市の喜多市長のようなすばらしい市長がおられるお陰で、ついつい行政に頼ってしまうのではないかと思うのですが、行政は公平、平等の原則で仕事を行います。ボランティア活動と違う点は、それを乗り越

 

 

 

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